春は、厳しい寒さが暖かさを取り戻し、花々が咲き始める季節です。日本では、満開の桜を見ると、春が訪れたことを実感します。この華やかな景色は、多くの日本人にとって新しい門出の月である4月に見られることが一般的です。すべての新しい始まりの中で、そのひとつの始まりは、新学期です。
学年度は、いつから始まりますか。
日本の学校は、他の国とは異なり、通常4月の第一週から始まります。しかし、常にそうだったわけではありません。江戸時代までは、学生はいつでも好きなときに入学できたそうです。なぜなら当時、児童労働は、大人の労働と同じようにみなされていたため、入学日を課しませんでした。
明治時代に西洋の影響が全国に広がり始めると、日本は西洋式の教育を取り入れ、それによって秋学期制が始まりました。これは主に大学でみられたことです。こうした努力をしたのにもかかわらず、政府はいくつかの障害に直面しました。
一方では、当時世界で最も経済的優位に立っていたイギリスの会計年度に合わせることを目指したのでした。その一方で、秋の収穫後の納税や冬の間の財政管理が困難な稲作農業者を支援する解決策も必要でした。これを受けて、1886年には文部科学省は学校年度を会計年度と一致させることを決定し、4月に始まり、3月に終わるようにしました。
学校が始まるとどうなるのでしょうか。
日本の学校では、入学式と始業式が行われます。これらの式典は、単なる形式的なものだけでなく、学生同士のつながりを築き、一体感を醸成するためのものです。新入生にとっては、学校生活への期待に胸を膨らませ、上級生にとっては新しい同級生を温かく迎え入れ、親睦を深める特別な時間です。
この式典は、一般的に大ホールか体育館で執り行われます。新入生の保護者と在校生が集まり、一列で入場してくる新入生を歓迎します。その後、校長先生からの挨拶があり、先生から生徒の紹介があります。式典の最後には、生徒たちが校歌を斉唱し、担任の先生に引率されて教室に戻り、各教室で授業を始めます。
日本の学校は、また9月から始まるのでしょうか。
日本で秋入学に切り替えるかどうかの議論は、何年も継続しています。しかし、今年になって状況は変わり始めました。Japan Todayによると、大阪公立大学は、年度を秋入学に切り替えるという大胆な行動に出ました。「国際化」を念頭に、国内の学生が留学しやすいよう、また海外からの留学生が入学しやすい大学をを目指しています。
この取り組みに感化され、他の大学も追随するのでしょうか。また、日本はようやく秋入学を受け入れるのか、それとも一時的なものに過ぎないのだろうか。いずれにせよ、変化を受け入れる教育機関を見るのは新鮮です。とりあえず、新学年のスタートを楽しもう!
学校へお帰りなさい!入学 - The beginning of the school year in Japan.
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